内視鏡〈胃カメラ〉システムについて

当院の内視鏡システムは数年ごとに更新していくというスタイルです。現在のシステムについてご紹介したいと思います。

当院では多くの方に胃カメラを受けて頂いていますが、以前ですと「これは胃癌だ!外科手術をしないといけない」と、胃カメラの後は外科へ回ってくることが多かったです。

しかし近頃では「お、胃癌だけどこれならお腹を切らずに済むな」と、内視鏡的に治療が行えるごく早期のものの発見が多くなってきました。
それが容易に見分けられる様になるためには、よく見える内視鏡が必須です。

まずは胃カメラをして怪しいところを見つける必要があります。そして、形や色調が周りと違う部分を発見したら生検を行います。その結果が出るまで2週間、このようにして癌か否かを診断していました。

内視鏡〈胃カメラ〉システムについて

これが今のシステムで観察すると、まず隅々まで光がよく届き、全体が一望できます。そのなかで怪しいところを見つけるとググっと近寄って更に詳しく観察します。この際にNBIという特殊な光を当てながらの観察によって通常光では区別しづらい病変も的確に判断できます。このようにして癌か否か胃カメラをしている最中にもかなり区別ができるようになりました。

実はこういった観察方法は従来でも口からの太い胃カメラですと既に可能でした。しかし、これが今のシステムでは鼻からの細い胃カメラでもできるようになったというのが最大のメリットです!
胃カメラってしんどいですよね。でも鼻からの胃カメラによって随分楽に受けることができるようになりました。これからはその楽さはそのままに、更に精細な観察ができるようになり、より早期発見に寄与できるようになったのです!
また、当院で胃カメラを担当している医師はほとんどがベテランです(かくいう私も胃カメラを担当するようになって20年以上経ちました)。他で受けて大変だった方も津生協病院で受けたら楽だったよ!という声を聞いたことはありませんか?これからもできるだけ楽に受けていただけるよう、そして早期発見を追求していきますので、ぜひ津生協病院で胃カメラを受けてみてください。

腹腔鏡のシステムについて

組合員の皆さんに朗報です。
当院ではこれまで主に胆石症の手術で活躍していた腹腔鏡のシステムが更新されていますのでご紹介します。

これまでのものは20年以上も大切に使ってきました。その頃は腹腔鏡のシステムもブラウン管でした。しかも15インチ程度とサイズも小さい・・・
今回のものは新しくなった内視鏡システムと同様4Kハイビジョンのもので、サイズも26インチと大きい!のです。
モニターだけではありません。カメラも新しくなったので曇りのない精細な画面が映し出されます。

どう変わったかを手術中の会話で再現してみると・・・
従来「う〜ん、この構造物はよく見えないなぁ。少しずつ安全な剥離が必要だな」
現在「お!この構造物は一見して○○と分かるな。よし、結紮しよう!」

どうでしょうか?あまりピンとこないかもしれませんが、今までは慎重に時間をかけて進んでいたところが、よく見える様になった分時間の短縮に繋がる様になったのです。
皆さんも雨の日に車を運転する際には見えづらい分ゆっくり走りますよね?これまで決して危ない橋を渡っていたわけではありませんが、今後は手術時間の短縮ができるようになれば、術後の回復もより早くなることが期待されます。

腹腔鏡のシステムについて 腹腔鏡のシステムについて

手術なんてしないに越したことはないのですが、手術が必要となった際には安心安全をモットーとしている当院での手術を検討してくださいね。